太陽光発電_事業用_低圧_20年_シュミレーション 1/2

みなさまこんにちは。

新型コロナで市場経済が不安定な中、どのように資産形成されておりますか?

筆者は新しく太陽光発電をはじめてみようかと検討しています。「売電価格は年々下がっており、実施のメリットはあるのか?」という疑問を持たれている方もいると思いますので、実際の物件でシュミレーションを行いながら判断してみたいと思います。

太陽光発電_20年シュミレーション

今検討しているのは、徳島県の一軒です。

予測発電量、予測売電金額を元に表面利回りが9.36%と記載がありますが、実際のシュミレーションと相違ないでしょうか?

自分でも計算を行ってみたいと思います。

1.太陽光の年間発電量を計算

太陽光の発電シュミレーションは簡単で、基本情報があれば発電量を計算できます。

基本となる数値は以下の通りです。

発電量シュミレーションに必要な情報
・売電価格
・システム容量(出力(kW))
・日射量
・損失係数

この3つの数値を掛け合わせると、年間発電量が計算できます。
 システム容量×日射量×損失係数×365(日)=年間発電量(kWh) 

各用語について解説します。

  • システム容量とは

システム容量とは、その太陽光発電システムがどれだけ発電できるかを示した指標です。単位は主にkW(キロワット)で表します。

太陽光パネル1枚あたりどれくらいの電力を出力できるかが容量と思っていただいて大丈夫です。主に、モジュール出力と記載され、W(ワット)で表現されています。

今回の徳島県の物件に当てはめますと、

モジュール出力が310W、パネル枚数が360枚ですので、
310×360=111,600W(111.6kW)となり、記載されている設置総出力(モジュール)値の通りだと分かります。

  • 日射量とは

日射量は、特定の地点における太陽光の強さを示します。地域によって数値は大きく異なるため、 発電所を設置する場所の日射量は正しく把握する事が大事です。 

正確な日射量のデータベースとして、
NEDOの「日射量データベース閲覧システム」があります。NEDOは国立研究開発法人による新エネルギー・産業技術総合開発機構です。NEDO サイト:http://app0.infoc.nedo.go.jp/

http://app0.infoc.nedo.go.jp/

使用するのは、「年間月別日射量データベース(MONSOLA-11)」です。
ここから、日射量を算出したいエリアを絞り込みを行います。

エリア設定完了後、次に「角度指定」を行なっていきます。購入を検討している物件情報をみてみると、傾斜角度と方位角が記載されておりますので、その情報を入力します。

今回検討している物件では、傾斜角は10°、方位角は南15°となります。

上記角度を入力した結果、各月の日射量が出てきます。また、ならした平均値も出てきます。平均日射量は3.60kWh/㎡だと分かります。

  • 損失係数とは

損失係数とは、「エネルギー変換の過程で生じるロスの程度」になります。太陽光の光はすべてを電気に変えられるわけではなく、温度やパワコンの劣化等などで変換効率は変動します。平均すると、損失は約70〜80%と言われています。そのため損失係数として、0.75を計算に組み込みます。

  • シュミレーション

これまでの情報をまとめたデータです。

所在地徳島県吉野川市
売電価格14.0円/kWh
システム容量111.600 kW
傾斜角度10°
方位角南15°
損失係数0.75(75%)
平均日射量3.60 kWh/㎡

計算式は、
年間発電量=システム容量×日射量×損失係数×365 ですので、

111.600×3.60×0.75×365 = 108,475 kWh/年となります。

もらっていた資料では約104,198kWhと記載されていたので、今回のシュミレーションよりもさらに厳しい損失係数で計算しているのではないかと推測できます。

いかがだったでしょうか?
次回はこの年間発電量のデータをもとに、投資効果のある物件かどうかを判断していきたいと思います。

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